2012年11月27日火曜日

第12回メキシコ国際ポスタービエンナーレ




こんにちは〜。
すっかり寒くなってきましたねー!
夜は暖めたロフトで甘酒なんぞを飲みながら制作しております。


さて、

先月のおわりに、第12回メキシコ国際ポスタービエンナーレの展示が
ベラクルス州ハラッパ市にて開催されました。

僕のポスターも一点入選し、会場に展示されました。

僕は現地に行くことができなかったのですが、幸いメキシコに観光し
に行った友人がビエンナーレのカタログを買ってきてくれました。
ぺらぺらとめくってポスター「NEW MOON+」を発見。

驚いたのが、別の友人が会場の展示風景の写真を撮影してきてくれた
んですが、実際に展示されていたのはポスター「NEW MOON」の方でした。

んー…どういうことでしょう。。
でも2作品お披露目できたということでありがたく思っています。

大学時代の恩師、先輩や同期の友人たちの作品も何点か入選していて、違う
国で、身近なひとたちの作品が一緒に並んでいる様子も嬉しく思いました。




あ。ポスターといえば、昨日、ヨコハマ創造都市センターで開催中の
「ポーランドポスター展」にぶらりと行ってきました。

ポスター王国の巨匠の作品がずらり。中でも

ヘンリク・トマシェフスキ、
ヤン・レニツァ、
ヤン・ムォドゼニェツ、
エリク・リピンスキ

のポスターはやっぱり存在感がありました。

やっぱりポスターは実物で観るのがいちばんですね。
その大きさ、光の当たり具合、インクの乗り、発色、存在感。
それらをまとった空間のなかで体感するビジュアルメッセージ。

良いポスターって、ずっと観つづけたくなりますよね。


「ポーランドポスター展」期間は12月3日まで。興味のある方、お見逃しなく。

http://www.polandposter.jp/



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最近はBat For Lashesの新譜「THE HAUNTED MAN」をよく聴いています。
ビョークやケイト・ブッシュともよく比べられるナターシャ・カーンの
歌声ですが、とても素晴らしいです。来日してほしいなあ。
(↓2:50あたりからぐっとくる…。)











2012年11月9日金曜日

Shop5610 展示終了

















































展示が無事終了しました。

夢のような10日間でした。
急に参加が決まった企画で、案内状などを作成する時間もなかったのですが、
予想に反して、たくさんの方に足を運んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

足を運んでくださった皆さま、作品集を購入してくださった皆さま、
どうもありがとうございました!


また、河野鷹思氏をはじめ、ご活躍される先輩方の中で、とてもよい刺激を貰いました。
Gallery5610のスタッフの方たちも、とてもいいお人柄な方たちで、
終始アットホームな気持ちで心地よく在中できました。
(似顔絵もプレゼントできて良かった 笑)


ひとつひとつのご縁、出会うひとに感謝しつつ、
今回の経験をこれからの作品づくりに活かしていきたいと思います。









                     

2012年11月2日金曜日

Shop5610



























こんにちは。

すっかり寒くなってきましたね。
はやくも11月です。セーター、ジャケットが服の上でいきいきと活躍してます。
冬も好きだなあ。

さて、

急遽参加することになったGallery5610の企画「Shop5610」。
会場では、ポスター2点、作品集「The people」、アクリル画3点を展示、
販売しております。


Gallery5610は、2011年の春に、大学院の修了制作展でお世話になったギャラリーです。
今、会場に展示しているポスター「NEW MOON」「NEW MOON+」の2枚は、
その時僕がデザインした修了制作展の告知ポスターです。

(当時、修了制作展「NEW MOON」は、3月に行う予定でしたが、東日本大震災
の影響を受け、開催を5月に延期しました。展示タイトルを「NEW MOON+」
と改め、修了生各自が修了制作に新作を加えるかたちで開催しました。)


そのときのご縁がきっかけで参加させて頂く運びとなった展示ですが、
会場には、河野鷹思(※)氏、福田繁雄氏、服部一成氏、マックス・フーバー氏など、
デザイン史を築いてきた方々の作品も展示、販売されております。

デザインを学ぶ学生、予備校に通う方々にもぜひ足を運んでいただきたいですね。


僕の他に若手作家として参加しているイラストレーターの木村晴美さん、
デザイナーの軍司匡寛さんの作品も素敵です。
クオリティ、アイデア、定着、見習いたいと思いました。

展示は11/8(木)まで。
ぜひ足をお運びくださいませ。



(※)河野鷹思 …デザイナー。Gallery5610の開設者。

1906年東京・神田生まれ本名・孝。東京美術学校(現・東京藝術大学)
図案科在学中に、築地小劇場で舞台装置家・吉田謙吉に師事する。29年、松竹キネマ
(現・松竹株式会社)に入社、宣伝部で広告デザインを担当する傍ら、映画ポスター
映画美術や演劇の舞台美術を多数手がける。34年、名取洋之助主宰の第二次日本工房
に参加、対外宣伝誌「NIPPON」の表紙デザイン及びレイアウトなどを手がける。36年
フリーランス。41年、東京銀座で初の個展「河野鷹思風俗童画展」。戦後最初の仕事は
伊藤言逸平主宰の風刺雑誌「VAN」の表紙。

48年新東宝映画撮影所契約美術監督。51年日本宣伝美術会(日宣美)創設に参加。55年
「グラフィック’55」に原弘、亀倉雄策、伊藤憲治、大橋正、早川良雄、山城隆一と共に
参加。この時出展したポスター「淡交」が。60年にMOMA(ニューヨーク近代美術館)
パーマネントコレクションとなる。

59年総合デザイン事務所「デスカ」(designers kono association DESKA) 設立。
当初のメンバーに仲條正義、福田繁雄、江島任、杉浦繁茂など、その後のデザイン界を
リードする諸氏も参加していた。

以降、世界デザイン会議実行委員(60年)及びシンボルマークのデザイン、第18回
オリンピック東京大会デザイン委員(64年)、第11回冬期オリンピック札幌大会公式
ポスター、個展「河野鷹思のさかな展」(67年)、日本万国博覧会日本政府館展示設計
(70年)など、幅広い分野で活動。日本におけるグラフィックデザインの発展に
重要な役割を果たし、国際的な評価を得た。

また、武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)、女子美術大学、東京藝術大学、愛知県
立芸術大学の各校でデザイン教育に携わり、大学創設(66年)に尽力した愛知県立芸術
大学では83年から89年まで学長を務めた。

83年日本人初のロイヤルデザイナー・フォア・インダストリー(英国王室芸術協会)の
会員に選出。86年、東京アートディレクターズクラブ(ADC)の「Hall of Fame」に選出
される。
92年勲三等瑞宝賞授章。99年永眠。93歳。


2012年8月14日火曜日

展示終了!































こんにちは。

展示も無事終了しました。一週間はあっという間ですね。
ご来場して下さった皆さま、どうもありがとうございました!




今回自分が出展したものは、自分のライフワークである"Tale"シリーズです。

この"Tale"シリーズは、文字どおり「物語」という意味です。

僕は絵を描く時にどうしても「意味」みたいなものを求めてしまう傾向が
あります。


スティルライフやポートレイト、風景画に近いスタイルの人なら「本物に
似せること」という絵にとってある種のとても分かりやすいゴール(完成
像)があると思います。
でも、ぼくの場合は「目に見えないことを目に見えるかたちに表したい」
という欲がありました。



そこで出てきたのが「物語性」でした。



たった1枚絵のイラストレーションですが「物語性」を帯びることで、
観る人があれこれ想像できる余地が生まれるのです。
それこそ、僕にとって絵を描く(観る)楽しみだと感じました。

そんな理由から

「"物語性"を通してものごとを伝える」ということが
いつしか自分の中で当たり前なことになったのでした。



描く題材は、ひとのこころや、ひととひととの関係などがほとんどです。



今回はポスターや本などの印刷物ではなく、あえて原画で展示しました。

個人的な課題はありますが、展示を通していろいろ火がついたことも確か。
これを皮切りにむくむくといろんなイメージが沸いてきました。

近いうちに ホームページのOriginal→"Tale"でアップしていきます。
その他うれしいたのしい展開を計画中。

乞うご期待です。


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さて、

最近めっきり旅行やいわゆる「バケーション的」な行動をしてない
わたくしですが、最近はまってることがありまして。

その名も「一駅手前で降りてみよう」!

まぁほとんどの方が「は?」と思うかもしれませんが、帰宅に向かう電車で、
自分の家の最寄り駅より一駅手前で降りて徒歩で帰るというものです。

ルールは簡単。iPhonによる地図やナビは使ってはいけません。頼るべきは
お日さまの方向、線路の配置、あとは自分のカンのみです。


これがまぁ意外に楽しい!(最近引っ越したなんて方には特におすすめ)


一駅手前だからといって実は知らないところだらけ。で、「え〜ここはどこ?」
と思って歩いているうちに、いきなりいつものメインストリートにひょんと出る
ことがあるんですね。

袋小路からの解放ですよ!これ、感覚的には瞬間移動です。

で、あとで「あ〜こうなってたのね。」とGoogleマップなんか見ちゃってしみじみ。

なんてね。

そうして見知らぬ隣町を野性的に開拓していくのもなかなか楽しいものです。
考えてみれば絵に似ているとこもあるのかな。「あ〜〜!いいアイデアが浮かば
ない!」と頭を抱えてる。で、ある時ポンとアイデアがでてきて「なんでこんな
簡単なこと思い付かなかったんだろう」みたいな。


ぜひ試してみてはいかがでしょう。(え? あほ臭くてやってらんないって?)


ではではまた〜!





                                                  
                                                                                         




2012年8月9日木曜日

Graphic Art Exhibition 2012 August

こんにちは〜。
暑い日が続きますね。でも今日はちょっと涼しかったかな(?)
気候も涼しく、風の匂いに秋の気配などを感じてしまいました。


さてさて!

レクトヴァーソギャラリーにて企画展「Graphic Art Exhibition 2012.August」
が開催されております。小さくて真っ白なギャラリーです。










会場の地図です。東京メトロ東西線または日比谷線で「茅場町」下車。
東改札3番出口より徒歩2分です。出口を出たら真っすぐ歩き、橋が見
えたら渡らずに右折。「INOUE BLDG.2」というちょっとレトロな建物
の4Fが会場です。

11日までです。(11日は16:30まで)
お時間がある方はぜひ!


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さっき秋っぽい気候と言いましたが、季節の変わり目ってなんだか感受性
が高ぶる気がしませんか?まず空気の匂いががらりと変わりますよね。

そう、匂い。

脳の中で、匂いを感じる所と記憶を留めておく場所はすごく近いそうです。
なので、匂いを嗅ぐと同時に「去年のあの時のあんなことを思い出しちゃっ
たよ」なんてことはよくあることです。

Kaki King(カーキ・キング)というギタリストがおりまして。

この人の音楽に出会ったのは4年前のちょうど今ごろなんですが、
今日はちょっとその頃のことをふと思い出してしまいました。
























2012年7月3日火曜日

official bootleg vol.026


こんにちは。

Blogページを作っておきながら、特に更新せずに
早くも7月になってしまいました。。

TOKYO LOVE SHOWも無事終了しました。来てくださった方、どうもありがとうございます。
第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012は、富山県立近代美術館で9/3まで開催中です。



さて、先日はいつもお世話になっている日本のオルタナティブロックバンド
bloodthirsty butchers(ブラッドサースティー ブッチャーズ)の自主企画ライブシリーズ
「official bootleg vol.026」に行ってきました。このofficial bootlegというイベントは、
彼らが主催のライブイベントで、2002年頃から始まった企画です。

2002年といえば、僕は高校生でしたねー。その当時、NUMBER GIRL(ナンバーガール:
ブッチャーズのギタリスト、田渕ひさ子さんが当時在籍していたバンド)というバンドに
出会ったんですが、それが当時の自分の中で衝撃的でした。そして自分も何か表現したい、
その表現で好きなバンドとアートワークで関わりたい。と思ったのが、美術方面に行こうと
志す大きなきっかけになりました。
そして上京し、多摩美大生になって初めて行ったライブがブッチャーズのライブでした。

その大学1年の頃に、美術作家の奈良美智さんが大学に特別講義をしにきてくれたことが
ありました。その時に「最近の仕事です」と言って、スクリーンにブッチャーズのアルバムの
「banging the drum(2005)」のジャケットがバーンと映し出されたんですが、あの時の
高揚感といったらなかったですね。他人事とは思えませんでした。
それ以来よくライブに行ってました。そして密かに描いた絵をこっそり送ったりしてました。



あれから数年経ち、おかげさまで今では僕も彼らのイベント告知のポスターやフライヤー
会場で販売しているTシャツをデザインしているんですが、
やっぱりそれはとても不思議なことでもあり、うれしいことでもあります。

(ちなみに前回のTシャツのデザイン(Invader vs Dogs)は無事SOLD OUTとのこと。
どうもありがとうございます!)


                         

 bloodthirsty butchersのメンバーの皆さんとポスターの前で。





                            




 ギタリストの田渕さんと。(演奏中Tシャツを着てくれてなんともうれしい)







僕はこのバンドの音楽を聴いていると、いろんな情感を感じてしまいます。
それはなんとも形容し難い、どこか抽象的なものでもあります。



荒々しいけど、どこか繊細。
暴力的だけど、優しさみたいなものもある。
元気だけど、切なさも感じる。。

などなど。(自分で言ってみて、なんとも稚拙なんですが 笑)

まあ音楽の感想ってどうしても主観的なものになりがちだし、
聴く人によって感じ方も違うので、押し付けるかたちで伝えるつもりはありませんが、
僕の場合はどちらかというと、自分が楽しいと思う時より、切なかったり、
どうにもならない感情を合理的に飲み込めない時によく聴くことが多かったですね。


世の中には、とても上手なバンドや、今風でおしゃれな音楽はたくさんあります。
でも、ブッチャーズはそれらとは、どこかもっと別次元の、でも自分にとっては
ごく普遍的な角度から心に食い込んでくるのです。



この日のライブも最高でした。

オープニングアクトは、台北からきたバンド、透明雑誌。観る前はナンバーガール
っぽくて好きだなあと思ってたんですが、実際観てみると、もっと他からの影響も強く、
純粋にいろんな音楽を取り入れ、吸収してるんだなーと思いました。
今後もっと化けるんだろうと感じさせるバンドだなあと思いました。ボーカルの方と
話すことができたんですが、ポスターを気に入ってくれたみたいでうれしい。

bloodthirsty butchersはかなり良かったです。新曲も良かったし、
「JACK NICOLSON」と特に「happy end」が聴けて嬉しかったです。
学生時代、漠然と憧れてた情景、その頃の自分がフラッシュバックしました。
アンコールは名曲、「6月」→「7月」最高でした。



次回もさらに良いものを作りたいものです◎








                 bloodthirsty butchers「7月」(@DO IT 2008より)

                             






2012年6月14日木曜日

ブログOPEN

始めました。
主に制作のこと、参加した展覧会、ふと思ったことなどについて、不定期ですが書いていこうかな、と思っています。

どうぞよろしくお願いします◎